33 太極の星①

会報『陳家溝』第二号  発行日 1995年3月15日

崔 春冬・著  張 道傑・訳  及川 真・監修

『少林武術』(1987年4月5日発行)より

★以下の文章は上記雑誌編集部の翻訳・掲載許可を得て、掲載するものである(本邦初訳)。

陳家溝の水を飲んだ者は、誰も多少拳ができる。-温県民謡

河南省温県陳家溝村は、青峰嶺の山麓に座す。その北に広大な太行山が聳(そび)え、南には黄河が絶え間なく流れている。諺に「山は高低に論なく、仙人がそこに住んでいれば有名になり、水は深浅に論なく、竜がそこに住んでいれば霊験がある」という。明の末、清の初めの頃、陳家溝に住む陳氏第九代陳王廷は、各門派の拳術の長所を集め、先祖から伝わった拳術、武道器具の使い方を組み合わせて、独特の風格を持つ太極拳を作り上げた。それから三百数年来、その太極拳は陳家溝の人々に代々伝授されてきた。この間、名手を輩出し、その技で中国武術界を驚嘆させ、その名声ははるか遠くにまで伝わった。

今日、拳の故郷である陳家溝には、太極の名手たちが天の河の星々のように相照らして輝いている。陳小旺、陳正雷、王西安、朱天才、陳世通、陳小興、…。その中でひときわ輝く一つの星は、「陳氏太極拳の第十九代-陳小旺である」

つづく