26 剣道家の遺訓

IMG_0128これは太極拳道にも通じる言葉だと感銘した。

重道

 

持田 盛二(もちだ せいじ )

1885年(明治18年)- 1974年(昭和49年)は、日本の剣道家。段位は範士十段。「昭和の剣聖」と称される剣道家の一人。


持田盛二先生遺訓

剣道は五十歳までは基礎を一所懸命勉強して、自分のものにしなくてはならない。普通基礎というと初心者のうちに修得してしまったと思っているが、これは大変な間違いであって、そのため基礎を頭の中にしまい込んだままの人が非常に多い。

私は剣道の基礎を体で覚えるのに五十年かかった。

私の剣道は五十を過ぎてから本当の修行に入った。心で剣道しょうとしたからである。

六十歳になると足腰が弱くなる。この弱さを補うのは心である。心を働かして弱点を強くするように努めた。

七十歳になると身体全体が弱くなる。こんどは心を動かさない修行をした。心が動かなくなれば、相手の心がこちらの鏡に映ってくる。心を静かに動かされないよう努めた。

八十歳になると心は動かなくなった。だが時々雑念が入る。心の中に雑念を入れないように修行している。